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【愛しき昭和・平成の歌謡曲たち vol.56/東京流れもの 】

シングル・マン

シングル・マン

原曲は作曲者不詳の伝承歌。
竹越ひろ子、渡哲也、松方弘樹、西田佐知子等多くの歌手が歌い、
歌手毎に違う作詞家が違う歌詞を当て嵌めているが、
私のベストは藤圭子の歌う「東京流れもの」。
「歌は上手いし、顔もお人形さんのように可愛らしい」と大ファンだった母の影響もあり
私も昔から好きだったが、大人になって持ち歌以外の曲を歌う彼女を聴いて、
昔は気づかなかったその音域の広さ、音程のしっかりした歌の巧さにあらためて感動。
壮絶な最後を遂げたことには今でも胸が痛むが、あのまま歌い続けていたら
美空ひばりにも匹敵するような大歌手になっていたのではないだろうか。

★東京流れもの/藤圭子 (作詞:石坂まさを/作曲:不詳/編曲:原田良一/発売日:1970年4月25日)

056.jpg ※「圭子の夢は夜ひらく」のB面曲

 

Comments 3

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美しいが不幸せ顔。
最初は売り出しの為の演出だったらしいけれどいつしか自身にも絶えず霧のようにまとわりつく。
やさぐれ感たそがれ感。
この流れ者の歌を歌うに相応しい。

娘の宇多田ヒカルは時折藤圭子と同じ眼をするときがあります。
但し彼女はやさぐれないけれど。

面影平野、美空ひばりのみだれ髪のカバー。藤圭子の好きな歌です。
嗚呼どちらも幸薄い歌。

半蔵

何でも誰でも好きと言ってるようにありますが藤圭子も大好きです 今もよく聴きます これは私が17歳の時ですね アイドルのポスターなど貼ったことも無いのに部屋にポスターも貼っていました女にはなんの興味も無い私はいわゆるナニのおかずという訳ではなくあの年にして出るあの凄みのある声 歌の上手さ でいてあの日本人形のようなきれいさが良かったですね 何があったのかはよくわかりませんがいつのまにかあまり出なくなっていました残念でしたね

シングル・マン
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Re: 東京流れもの

樹さん
阿木・宇崎コンビの「面影平野」、私も好きな曲です。
「みだれ髪」は藤圭子のカバー曲の中でも最高作のひとつだと思います。
演歌歌手というとあまりアルバムの印象がありませんが、
ファーストアルバム「新宿の女」は20週連続1位、
セカンドアルバム「女のブルース」は17週連続1位を記録、
計37週連続1位という空前絶後の記録を彼女は打ち立てています。
こういったキャリア前半の光と渡米を境に公私共に迷走を繰り返したキャリア中盤以降の陰。
その落差の大きさに改めて切なさ、やりきれなさを覚えます。

半蔵さん
一緒ですよ。
私もみなさんに「誰彼なく好きと言っている」と思われているのではないでしょうか。
でも、好きなものは好きだし、好きな歌手がたくさんいてもいいですよね? (^^;) 。
確かにいつの間にかTVに出なくなっていたという印象ですが、
晩年は娘の宇多田ヒカルを世に出すことに奔走し、
そしてその成功に翻弄された人生だったように思えます。
亡くなった翌年の2014年にリリースされた「母子舟(おやこぶね)」
(1984年制作の未発表曲)が最後の曲となってしまいました。