【 愛しき昭和・平成の歌謡曲たち vol.14/回転木馬 】
だが2枚目の「見知らぬ世界」でおっ、と気になり、
3枚目の「回転木馬」では、なぜこんないい曲がヒットしないのだろうと思うように。
そんな2曲が一転注目を浴びるようになったのは、私も毎週楽しみに観ていた “スター誕生” で
桜田淳子が「見知らぬ世界」を、山口百恵が「回転木馬」を歌ってから。
その後、牧葉ユミ本人はヒット曲に恵まれることなくわずか4年で引退することとなったが、
決してヒットしたとは言い難い彼女の持ち歌2曲が
桜田淳子と山口百恵という2大スターを生むきっかけになったのはなんとも皮肉な話である。
結果この2曲、特に「回転木馬」は本来の楽曲の良さもあって、記録より記憶に残る名曲となったのではないだろうか。
★回転木馬/牧葉ユミ (作詞:片桐和子/作曲:BOB-BOGLE(ベンチャーズ)/発売日:1972年6月1日)
※余談だが、牧葉ユミの「見知らぬ世界」は湯原昌幸のソロ・デビュー曲のカバー。