2ntブログ

【 百恵伝説 vol.3/時の扉 】

シングル・マン

シングル・マン

平成最後の今日は、このコーナーも時の流れ・移ろいを歌った曲を。
vol.1、2で紹介した曲は2曲とも優しく繊細な歌唱が印象的だったが、
この曲では一転、壮大な内容に相応しい力強い歌声で、山口百恵版ロッカバラードを聴かせてくれる。
アルバムコンセプトに沿った、時の流れには抗えない虚無感とそれでも連綿として繰り返えされる森羅万象を綴る歌詞、
最初に依頼した作曲家の曲が気に入らず、レコーディングディレクターだった川瀬泰雄氏が北野弦の別名で自ら作曲したドラマチックなメロディー、
ピアニッシシモで始まり徐々に大きくなるイントロのピアノや間奏で聴かせるブルージーなサックスが光るアレンジと、
前2作同様、作詞・作曲・編曲・歌唱の4つの要素すべてが見事にかみ合った佳曲である。

★時の扉 (作詞:伊藤アキラ/作曲:北野弦/編曲:萩田光雄/発売日:1978年5月1日)

03 COSMOS  ※14thアルバム「COSMOS(宇宙)」(オリコン最高位8位)に収録

 

Comments 4

There are no comments yet.
bokki

この1週間余り、TVなどのマスコミや世間では「平成最後の〇〇」といったフィーバーが過熱気味ですが、そういったものを一切排除して、山口百恵のこの『時の扉』をじっくりと聴きました。
過去を振り返らず前を向いて行こうと思っていた自分ですが、今日この曲を聴きながら今までの自分を静かに振り返っていました。
聴いているうちに、この曲にシングル・マンさんの熱い想いが込められている様に感じられてきて、きっと自分と同じような様々な思い出があって、これまでの時の流れを振り返っているのだろうな~と思っていました。
素晴らしい曲をありがとうございます。

平成最期を飾るのは山口百恵。
ロックバンドがライブハウスでロックンロールの合間に魅せるブルージーな曲のよう。それでもしっとり聴こえる
詩吠えは天性の声質。
百恵さん子供達に(もう成人ですけど)どんな子守唄を聞かせたんだろう?
百恵さんの子守唄のみのコンセプトアルバム…竹田の子守唄とか謳ってくれたら号泣。

樹愛

この歌(LP?)は「プレイバックPART2」と同じ発売日ですがかなり上手くなってきた頃ですね。でも百恵さんのマイベストは何と言っても「夢先案内人」に尽きます。この歌と「中一時代」の4月号の表紙を飾っていた頃がダブるというのもありますが。

シングル・マン
シングル・マン
Re: 時の扉

bokkiさん
この曲はファンの間でも人気の高い曲ですが、
個人的にもこの曲を聴くと
日常の些事云々ではなく、もっと大局的な見方で
自分の来し方と行く末を考えさせられます。
ちょっと大袈裟ではと思われそうですが、
それほど大きなテーマを持った歌だと感じるんです。
じっくり聴いて頂けて、ありがとうございます。

樹さん
いいですね~、山口百恵による子守歌のみのアルバム。
既に「あなたへの子守歌」「子守歌(ララバイ)」という曲もありますが
樹さんが仰っているのは本当の子守歌ですよね。
「竹田の子守歌」は私も好きな曲。
百恵ちゃんの歌声で聴けたら、確かに号泣かも。
あ、でもそれじゃ眠れなくなって、子守歌じゃなくなってしまいますが … (^^;) 。

樹愛さん
大学時代「山口百恵は嫌いだけど『夢前案内人』だけは好き」
と言った友人がいたのをふと思い出しました (^^;) 。
「夢先案内人」はもちろん私も好きな曲ですが
ここではシングルとは違った百恵ちゃんを聴いてほしく、
アルバムの中のイチオシナンバーをお届けしています。
それにしても旺文社の「○○時代」懐かしい!
学研の「○○コース」もありましたが、私は時代派でした。
そう言えば百恵ちゃんには「初恋時代」という曲もあります。