Edit your comment ハロウィンはケルト族の信仰したドルィド教に起源があります。ケルト族の一年は11月1日に始まり、この日には、あの世とこの世を隔てる扉が開いて、死んだ人の魂も戻って来るので、迎え火を焚きました。 時計がまだなかった頃には、日没に一日が終わり、夕方から翌日になりました。ハロウィンは正月11月1日の行事だったのです。 この行事が、キリスト教布教の際に、万霊節としてキリスト教に取り込まれました。北欧の冬至の行事がクリスマスになったのと同じです。イエスが生まれたのは、ハロウィンと同じように、今の暦では24日の日没後に当たり、イブの夜に盛大なミサが行われます。 しかし、この行事は、次第に忘れられ、20世紀のアメリカで復活します。 ケルト人がたどり着いたアイルランドは、英国の属国になり、19世紀後半には、ジャガイモ飢饉に襲われ、大勢の死者を出します。生き残ったアイルランド人は、大挙してアメリカに渡りました。 飢饉が終息してからも、イギリスに搾取されて貧しかったアイルランド人は、アメリカに移民し続けました。 映画「タイタニック」で、アイルランド人青年から、ポーカーで乗船券を奪ったジャック・ドーソンが乗り込んだ三等船室は、移民するアイルランド人で混みあっていました。この映画には「搾取されたアイルランド」という蔭のテーマがあると考えられます。 このやうに移民して、コミュニティを作ったアイルランド人が、戦後に、ハロウィンを復活させました。吸血鬼やゾンビが登場する仮装パーティーやカボチャ・ランタンは、アメリカ発祥の行事で、アイルランドにも逆輸入されました。 日本で祝われるようになったのは、クリスマス、ヴァレンタインに続く、三匹目のどじょうを狙った、菓子業界やデパートの陰謀です。 どうぞ、安全にハロウィンを楽しんで下さい。 SECRET SendDelete