Edit your comment BGM 小林麻美「GREY」 https://youtu.be/BpJQrrfAafE 刹那の恋人、行きずりの愛の二人とかで なく愛し合う二人の久方ぶりの逢瀬。 しなる楡の樹の様な身体、整った容貌。 ほっておいても女が寄って来るような。 しかし、氷の双芒で何人も触れさせぬ。 氷の楡の牡を解かし温めうるのは 樫の樹の身体と風貌を持った 相方だけ… 滅多に逢えぬ二人、互いに自宅には 肉親がおり愛欲の咆哮は聞かせられぬ。 どちらが言い出したかリゾートホテルでの 定期的なディナーと宿泊。 今宵はちょっとはずんでナイトプール付と 洒落こんでみた。 樫の牡の想いは限界に近く募る、 だがまだ幼き弟妹の面倒と しがらみがつきまとう。 お堅い仕事の楡の牡も同様だ。 年老いた両親に、これ以上の 心労をかけられぬし仕事上の信用問題に かかってくる。 カミングアウトすれば良い、 一緒に住めば良い、 人は簡単に、そう言うが浮世のしがらみ 互いにそうはいかないのだ。 いかんな、樫の樹木の牡が臨界のようだ 人目があるにも関わらず抱きついて来た。 古の杜の識者は言う 「楡は嘆き、樫は憎み、柳は歩く、 そして櫟は夜中に旅へ出る」 怒りを買う前に部屋へと誘うとしよう。 燃え盛る樫の樹木の受皿となろう。 …灰を落とす彼の癖と指先 懐かしむ、小さな大理石… SECRET SendDelete