Edit your comment 愚痴る。怒る。 1億700万円差し出して「ごめんね」で認諾。その金、誰のだよ。政治家個人の犯罪に税金使かって終わりにするなんてどういう腹黒さなんだ。これが今の政権政党だぜ。どれだけ有権者が愚かだか、政治家が腐りきっているか、そしてジャーナリズムが消えたか物語る。憤怒せずしてどうする。納税拒否運動でも起こすか。 頭から湯気をモンモン噴射しながら、唾を飛ばしながら、目玉をギョロギョロさせながら、前にいる漢に食いつくように、すると男は柔和に言った。 俺もそう思うよ。あなたのいう通りだ。批判ばかりすると声高に批判して議席を奪う。卑劣だろ。能力ないのに。国会や市民を震撼させた鋭利な質問をした人が国会に行けないなんておかしいよ。ジャーナリストが政権とお茶するなんてあり得ないよ。悪を裁かない日本で放火殺人容疑者を裁けるのか。権力を一度手にすると麻薬と同じ。変えないといけない。だから、あなたがカッカするのはとても健康的なことだ。 ドン、と腰を落としてベンチに座る。 なまけ癖の上司から営業成績が悪いと言われて、辞めようかと思う。 すると、ダメな上司は次の部下に嫌味を言うわけだ。何が変わったというの。悪い政治家を当選させて必要な政治家を落選させる。いいの、これで。 淡々と云うのですね。怒りはないのですか。どうして・・・ 簡単なことさ。私は間違っていないから。 ベージュのブルゾンとグレーのズボンを纏った黒縁メガネの髭の漢は、小春日和の陽ざしを受けて座っている。怒りで汗ばんだ自分の掌が湿っぽい。男はその手を握って彼の傍へと引き寄せた。ほのかに香るコロン。ゾクゾクするような漢のフェロモン。握られた手の甲が彼の股間に置かれたまま、彼は話をつづけた。 質すことは大切なことだよ・・・ (彼の声がフェードアウトしていくように、自分の全神経は手の甲の下にある物体の感覚だった。間違いなく、それで、男はアプローチしているのか・・・) ウチに来ないか、続きを話そう。 誘われてしまった。 SECRET SendDelete