Edit your comment 先輩の体格がイメージ通りの画像でした、ので・・・ 3169【愛しき人】その後。のその後。 夏休み明けの県大会の予選までに団体が組めるよう部員たちのやる気を高めたいと考えていた。午後に先輩が来ることもあり、いつもと異なる練習の雰囲気は部員の練習にも影響した。正座のお辞儀で練習を終えて帰るときだった。アッ!の声に振り返ると一人うずくまっている。不用意な立ち上がり方をしたらしく足首を捻ったという。生徒を抱きかかえて病院へ走った。練習中に捻った脚を更に捻ったらしい。大きく腫れあがっている。生徒の親への連絡や部活の事故の顛末を用紙に書いて数学の先生の家に来たのは夕方だった。 学校で会えなかった先輩は夕食に誘われていた。あの日以来の再会がこういう場面になるとは思わなかった。居住まい正して「これが、後輩です」と先輩が言った。奥さんが「それぞれ先輩後輩、不思議なご縁よね」と、愛想よく盆の小鉢を取り上げながら言った。よく喋りよく飲む数学の先輩と何かと気が利く奥様につられるように酒宴はつづいた。あの日に返ることもできず、気持ちがどこか違っていると、やるせない時間を過ごした。酔わされた先輩はそこで一夜を過ごした。 日差しが強く蒸し暑い日曜日の朝、短パン姿で洗濯物を干していると「変わらんな、その恰好」腰に指を入れて引っ張る先輩のしぐさも変わらない。しばらく見つめあい、時を遡った。先輩が肩に触れてあの日のように口を重ねる。優しくて暖かい。分け目もきれいに整髪されて少し柑橘の香りがするスーツ姿は自分よりずっと大人びて見えた。上着を脇に置いてベランダに腰を下ろし「静かだ」と呟く。肘を膝に置き指先を重ねて前かがみになって、少しまぶしそうに目を細めながら小さな畑を挟んだ向こうのグランドを見ている。都会でこんな暮らし方はできないと言った。隣で、ずっと話さずに先輩を見つめる目が潤む。頭をくしゃくしゃにして覗き込む先輩の指が雫を拭った。 重々しく叩く音と畳が擦れる音。はだけた道着から先輩の胸が露になる。寝技にして「仕事も、柔道も、両立してるんですね」言葉をかけた。二人で流す々の汗。程よいところで切り上げて浴室にいた。石鹸の白い泡を先輩の胸に滑らせる。少しムクッとした下腹部のそれは、お互いの手の中に入った。先手が首に回り、返すように両手を腰に当てて密着する。欲望に満ちた動きではなく、わかりきったことを確かめるような静かな抱擁。浴室を出て部屋にいてもふれあった。 怪我をした生徒の兄が「弟の病院が代わる」ことを告げに家を出た。数学の先生の家の前で奥さんと出会い、「先生のとこ行くんだったら、これ、お願い。スイカ持って行って」「あなた成績がいいって聞いたわよ。・・・また体が大きくなったんじゃない?大学でも槍投げは続けなさいよ」と愛想よい笑顔で強引に袋を預けると、自転車の前籠に入れてペダルを漕いだ。 浴衣がはだけて露な体のまま腕枕で横を向きながら「だ~れもいないなァ・・・」少し日が傾いたグランドが見通せるベランダに目をやる。いつもこんなに静かなのかと聞いた。畑に囲まれた学校周辺に住宅街などない。「うちに来る客なんか、いないよ」と、足首をもって向きを変え、先輩の股間に顔を埋めた。 SECRET SendDelete